2013年09月08日

任期付き、続けてます。

任期付きサバイバー

We're SURVIVORSどーも、空いつかです。
一雨ごとに秋が近くなるこの頃ですが、皆さんのところはいかがですか? ソライツの住んでいる地方はだいぶ涼しくなってきました。

さて、今回は任期付き職を続けることによるサバイバー症候群(?)についてです。
任期付き職を続けていくということは、「激しい研究業界で生き残り続ける」状態と言えます。本来はもっと深刻な状況下で生き残った場合を指すと思われますが、任期付きを続けていく状況もサバイバーには違いありません。

一般的と言えるかどうかわかりませんが、例によってソライツの経験から。任期付き職を続けていくと、とにかく穿った見方をする習慣が身につきます。公募が出れば「デキかガチか」を確認することから入るのは基本で、誰が行きそうかも予想できます。もう少し揉まれると、大型予算が始まる時の雇用状況にも思いを馳せるようになります。

さらに、そのハードな雇用状況が続くことで、いわゆる普通に就職した友人(最近はどちらが普通かわからないような感じですが)とは就職に関する考え方がかなりずれてきます。「まあ、今のところがダメになったら次探せばいいだけ」とかさらっと出てくるようになるとだいぶ「こちら」に染まっています(汗)。

ソライツの周りには大企業の研究者をやってる人間もたくさんいますが、すでに職に対する考え方が違うなぁと感じることがあります。まあ、カッコイイ言い方をすれば常に危機感があり、困難な状況への対応力があるかも、ですが、実際のところ、スれてしまってるだけかなぁと自省してみたり。そのように任期付きサバイバーの心の闇は深くなる一方なのかもしれません…
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posted by 空いつか at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 任期付き、続けてます。

2013年09月01日

任期付き、続けてます。

さよならアカデミック研究職(2)〜だから、サヨナラを前提に

マイ・キャリアデザインどーも、空いつかです。
台風も来てそろそろ秋ですね。夏は暑くてバテますが、秋の入り口になるとちょっと寂しくなったりして。

さて、今回は「アカデミックも経験するのもまた人生」というお話です。
世間的にアカデミックの世界はさんざんな言われようですが、経験者のみなさん、それなりに楽しいですよね? 中毒性があるのかも(汗)。最近は役に立つ研究をしろ!というプレッシャーがあると言われてますが、企業での「会社に役に立つための研究」という制約(?)に比べればまだまだ自由に研究ができるはずです(たぶん)。そういう所も魅力の一つなのかも知れませんね。

さて、そうはいっても生き延びるだけでも厳しいアカデミック業界。厳しい競争を生き抜いても苦労に見合った高収入になるわけでもなく(せいぜい中堅〜準大手企業ぐらいの待遇でしょうか)、さらに任期付きであれば、息を抜く間もありませんし、大学教員になってもまだまだ勝ち続けなければ先はありません。ソライツのように日々の成果を出すだけで精一杯の人間には荷が重すぎます。

それはさておき、20代〜30代前半の任期付きという生き方は結構楽しい(少なくともソライツは本当に楽しかったです)ので、生涯と言わず、その期間(5〜7年ぐらい)だけアカデミックに身を置いてみる、っていうのも悪くないと思います。アカデミックに身を置きつつ、30代後半以降はアカデミックにこだわらず職を見つけると意識し、準備しておくというのも一つの戦略なのかなと。

就職なんて所詮は水モノ。どんなときに何が起こるかわかりません。アカデミックにサヨナラする(状況次第で残るもよし)、そんな選択肢を用意しておくだけで人生の幅は結構広がるんじゃないかなーと、ソライツはそんな風に考えていますが、どうでしょうか。蛇足ながら、新卒カードを捨てたくない、とか、やっぱり地に足を着けて生きたいよね、という方にはアカデミックは全くおすすめしませんので注意して下さい(汗)。

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posted by 空いつか at 23:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 任期付き、続けてます。

2013年08月28日

任期付き、続けてます。

振り返る、1年。

いちねんどーも、空いつかです。
何だか最近急に夏の終わりな感じがしますが、いかがでしょうか。涼しくなって、夜、寝やすくなったのがいいですね。

さて、気がつけばこのブログを始めてから1年が経ちました。
当初、始めて見たものの「3ヶ月続くかなぁ」ぐらい自分を信用してなかったのですが(汗)、ゆるゆる続けて早1年。内容も身近なものなのでネタをそれなりに探しやすかったというのもありますし、自分の中でこれまでの職経験を見直したりして楽しく続けられました。

始めた頃は任期切れまで約半年、次は決まってなかったし、これといった目標もありませんでした(適当に就職活動してた)。そんな私ですが、職にありつき何とか生きてます。そういう点ではこの1年は自分の社会人人生の中でもそれなりに波乱の年だったのかなぁと思います。

これまでいくつかの職場を渡ってきましたが、それらの経験からネタ探しをする中で「そういえばあんなことあったなぁ」とか懐かしく思い出したりということもありました。今後はもう少し、実体験からの研究所や施設の日常などを取り上げてみたいところです。

ソライツ的には(ブラックなネタも)後ろ向きに考えず、すぐ隣にはいつも青い鳥がいるよ!というコンセプトなのですが、果たしてそのように書けてきたかどうか(汗)。今後も訪れてくれた方にとってひとときの息抜きになれば幸いです。

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posted by 空いつか at 22:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | 任期付き、続けてます。

2013年08月21日

任期付き、続けてます。

研究職に大切なこと(1)〜身体が資本です!

体力なしじゃ戦えないどーも、空いつかです。
お盆が過ぎても暑い日が続きます。暑さに負けずに秋まで耐えましょう!(汗)

さて、今回は「研究者は体力がないのか」について、です。
マンガなどで研究に関わっている人々(またはハカセ全般)が体力がなくて、運動なんか全然できない、というような描写をよく見かけますが、果たしてそれはジジツなのでしょうか?

ソライツ的には、半分ぐらい当たってて、半分は当たってないという感じでしょうか。運動ができるかどうかというのは、その人の興味や資質もあるので平均的な割合とあまり変わらないと思いますが、体力がなくて、というのはどうかなぁと思います。研究職の仕事って結構体力勝負なことが多く、あまりに体力がないと研究を進めることができないように思います。まさに身体が資本、です。

少し前ですと、拠点から関東地方(つくばなどが多い)まで車で移動(関西や四国からぐらい)した後、徹夜で実験やデータ測定、そのまま寝ずに車で移動とか。実験施設を使う方なら経験があるのでは?(最近は大学によって車移動が厳しく禁止されているようなので状況によってはあまり無茶な移動はできないようです)

移動がなくても徹夜で実験とかザラですし、バリバリの研究者になるとその実験の合間を縫って学会などで講演するとか、体力がないと続きません。また、「歳を取った、ヨボヨボの大物教授」とかいうイメージもありますが、(本物の)大物教授の場合はそれこそメチャクチャ忙しいので30代の我々から見てもびっくりするぐらいバイタリティがあります。まあ、だからこそ大物たるのかもしれませんが。

というわけで、運動が苦手、でも研究者になることはできると思いますが、体力は必須なのでイメージに惑わされないようにしましょう!

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posted by 空いつか at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 任期付き、続けてます。

2013年08月18日

任期付き、続けてます。

さよならアカデミック研究職(1)〜サヨナラと新天地

サヨナラと新天地どーも、空いつかです。
いつまでも蒸し暑い今日この頃。先日、自宅から花火大会が見えて、久しぶりに夏の情緒に浸ってましたが、みなさん夏を満喫してますか?

さて、今回は「周りでアカデミック研究職が減ってませんか?」というお話。シリーズ名がキャッチーですが(汗)、アカデミック以外の進路、という程度の意味です。
任期付きにとって別れは日常の一部ですが、みなさん(と同僚)はアカデミックに残ってますか?
ソライツの周りの話をすると、直近の別れでは自身を含め4人の任期付きが退職し、次職にアカデミック研究職に就いたのは1人だけでした(大学ポスドク)。ソライツにしても、研究をすることも可能ですが、技術職というポジションなので純粋な研究職ではありません。

同じ職場ではそれ以前にも3人の任期付きが退職しましたが、全員が企業に行きました。さらにその前職の知り合いもほとんどが企業に行っています。ここでの例はソライツが独法系の公的研究機関にいたという事情もあるのかもしれませんが、任期付き研究職だった友人はほとんどが企業(研究職)、または、アカデミックに残ったとしても研究から離れたポジションに行ってしまっています(あくまでソライツの周りの話)。

ソライツはアカデミック研究職最高!という考えは全くないので、別の世界での機会をつかんで出て行く事をむしろ応援していますが、一方、日本の学術研究ってこんなに若手が出て行ってばかりで大丈夫か?とも思います(ただでさえ最近は入ってくる人少ないのに)。そんなシビアな状況の中、アカデミックで生き残った一部の優秀な研究者に頑張ってもらう、それでもいいのですが、何だかなぁと思います。(加えて、現在の公的機関では優秀な研究職を処遇できる状況じゃないと思ってますが)。

この状況がソライツの周りだけの現象であるなら杞憂に過ぎないのですけど…。みなさんの周りはどうですか?

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posted by 空いつか at 23:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 任期付き、続けてます。