2013年01月15日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

男女共同参画は男女均衡の切り札か?

吉か、凶か?男女共同参画どーも、空いつかです。
昨日は都心部で大雪で大変だったと聞きましたが、ソライツの住んでいる地域は幸いにもほとんど降らず、特に混乱はなかったようです。朝方は道路の凍結で渋滞が発生していたみたいですが…

さて、今回は雪と全く関係ありません(^^;。ここ数年来、学会などでも見かける男女共同参画について取り上げてみます。
男女共同参画とは、男女共同参画社会「男女が、社会の対等の構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会(内閣府パンフレットより)」の実現を目指した啓蒙活動で、内閣府男女共同参画局が実施しています。現在は第3次男女共同参画基本計画をアクションプランとして、実行されています。

学会などでも男女共同参画セミナーやポスター発表などが行われ、学界における女性の割合や環境整備などについて啓発されています。任期付き的に言うなら「採用において女性研究者が働きやすい環境を整え、女性研究者の割合を増やしていきましょう」というハナシですね。平たく言えば「女性研究者、チャンス!」ってことです(^^;。

公募における女性枠の存在は広く(?)伝えられているぐらいの話しか知りませんが、女性研究者が圧倒的有利、ということはなくても、「同等の能力なら女性を採用しよう」という場合があると聞きます。そんな枠があるなら積極的に利用できるといいですね。逆に男性側からするとカンベンしてくれよ〜という感想が出てきそうです(^^;。いずれにしても、現在の内閣も女性の雇用促進を掲げていくようなので、この流れは当分続くことになるんでしょうね。

この記事を書くに当たって内閣府男女共同参画局のホームページを見ていたら男女共同参画週間キャッチフレーズ募集をしてました。興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか?

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2012年12月20日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

大学教員、本気で目指すの?

ロード・トゥ・大学教員どーも、空いつかです。
ソライツの住む地域では厳しい寒さが続いています。最近は書類作成などに追われているので気持ち的に余裕がありません。そーいえばクリスマスも近いですねぇ…

さて、今回は大学教員を目指すことについて、です。
以前紹介した助教ですが、なるのはめちゃくちゃ難しい!です。大学教員の入り口にあたる職ですが、ここ最近は、「かなり優秀な人が」「いいタイミングで」「幸運にも」採用される、というぐらい厳しいです。

分野や大学にもよりますが、任期が長い(最低でも10年ぐらい)もしくは実質任期なし(再任回数に制限がない)というポジションである助教には応募が殺到します。もちろん任期だけの問題ではなく大学教員を目指すなら通常は(大学正規職として)最初に就くポストでもあるという理由もあると思います。

競争倍率に関して公式な情報というものはあまり存在しないと思いますが、伝え聞く話では70倍とか80倍とか、場合によっては3桁に載ったとか。まあ、最近の新卒採用などを見てると、声を大にして言うほどの倍率じゃないような気もしますが(汗)、ポスドクレベルの任期付き職に比べれば圧倒的に狭き門です(ポスドクの競争倍率は経験的にせいぜい数倍程度だと思います)。

と、まあ、優秀であっても必ずしも採用されるわけではないのは就職一般に言えることですが、ここがダメだったから次、と何度も挑戦できるほどもポストがない、というところが一番のネックなのかもしれません。つまり、分野によっては逃げ道がない!というような厳しい進路なので、目指す場合は本気の覚悟が必要になるでしょう…

そんなわけで、任期付きの職探しは今日もセツジツなのでした。
ソライツは実力的にも指向的にも大学教員を目指すことはない、でしょうねぇ…
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2012年12月17日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

任期付き職、百花繚乱!(2:助教)

助教どーも、空いつかです。
さて、任期付き職紹介の2回目は「助教」です。

助教、この職は任期付き職といっても完全に別格。
当然ですが大学の正規職員なので各種手当完備ですし、5年程度の任期が付いてることが多いですが、多くは再任が可能であり、最低でも2回程度、大学によっては事実上上限がないこともあるようです。3年程度で職を失うポスドクと比べると天と地ほどの差があります。

通常、助教は教育職ですので、研究室においては学生を指導しながら研究を進めます。場合によっては学部などの講義をすることもあるでしょう(実験指導などが多いと思いますが)。また、正規職員ですので教育・研究以外にも雑用が発生します。つまり、任期付き職と言ってもポスドクとは完全に異なる業務形態になります。まあ、最終的には教授まで登っていく大学教員の入り口と考えれば当然と言えば当然ですね。

研究者が大学職員を目指すならスタートに当たる職なわけですが、大学の交付金削減や少子化の影響で空きポストはほとんど出ません。従って、助教の公募には応募者が殺到し熾烈な競争が繰り広げられているようです(これに関してはまた後日)。

なお、特任助教という任期付き職もありますが、これはポスドクと助教の中間(というかむしろポスドク寄り)ぐらいに位置するポストであり、助教と特任助教では全く異なります。これに関してもまた別の機会に取り上げてみたいと思います。
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2012年12月15日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

ポジション確保戦略は有効か?

戦略的ポジション確保どーも、空いつかです。
ソライツは自宅でデスクトップPCを使っているのですが、その部屋(唯一暖房器具がない)が寒い!そんなわけでようやく電気ストーブを出してきました。これで少しはマシかなぁ…

さて、今回は戦略的なポジション確保は有利なのか?について考えてみたいと思います。
ところで、「戦略的なポジション確保」などという言葉はソライツが考えました(汗)。しかし、4コマに描いたように次に狙うポジションを見越した上でポストを獲得するのは戦略的ですよね。

この例では同じ研究室内でのポスドク→助教というコースを挙げていますが、最近では夢物語かもしれませんね。以前まであったポストがなくなってしまうというのは、もはや日常茶飯事。だから採用されるかどうか以前の問題かもしれませんが…

一方、公的研究機関(独法など)では組織にもよると思いますが、組織内にいる方が明らかに有利なようです。ソライツは立場上、身近で見てきたいくつかの例を思い起こすと、タイミングが(これの方が重要ですが)あい、組織内にいる、を満たせば結構な割合で正規職員になれている気がします。もちろん、必要な能力がある、という前提です。そんな公的研究機関も人件費削減の影響で年々正規職員登用は減ってるようですけどね。

それはさておき、年の暮れも近いことですし、今年の自分を振り返りつつ今後のキャリアについて考えてみるのも悪くないですね。
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2012年12月08日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

大学所属ポスドクは人気枠?

目指すその先には…どーも、空いつかです。
今年も残すところ3週間と少し。年度初め着任の公募がそろそろ増えてくる時期でしょうか。最近はあまり時期も関係ないかな?

さて、少し前に大学所属のポスドクの給料などについての記事を書きましたが、今回はその続きです。
ポスドクは大きく分けて大学に所属する場合と公的研究機関(独立行政法人など)に所属する場合があると思いますが(企業所属のポスドクもある)、どちらかと言えば大学所属のポスドクの方が人気がある、と聞きます。

この、大学ポスドクとそれ以外のポスドクの明確な統計を調べたわけでもないので、あくまでソライツが周りで聞いた感触ですが…。やっぱり、大学教員を目指す場合のスタートとしてはポスドクか助教になることが多いと思うので、その影響でしょうか。ソライツは大学に所属したことがないのであまり詳しいことはわからないので、想像でしかありません。実情をご存じの方はコメント欄で指摘してください。

4コマに描いたように、ポスドクでスタートして教授までたどり着ける可能性がどの程度あるのかはわかりませんが、長い道のりになることは間違いありません。もっとも優秀な人は40歳ぐらい(もっと早い場合もある)で教授になってしまうので、ポスドク期間というのはさほど長くないのかもしれませんが…

ポスドクスタートでPIまで登った方々には是非ともポスドクの処遇が適正な研究室を作って欲しいと思います(汗)。

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