2013年10月16日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

アカデミックの歩き方(10)〜Dive into 技術職

研究職で開発ライフ!どーも、空いつかです。
最近のマイブームはマカロン作り。ソライツの場合、あるお菓子を自分なりに完成させるためには回数をこなさないとダメなので、毎週〜隔週で焼いてます。前回はそこそこのできでしたが、食紅を入れすぎてドギツイ色になってしまいました…

さて、今回はいつの間にか10回目、久しぶりの『アカデミックの歩き方』で、技師についてです。
特別編ではアカデミック業界の修士について書きましたが、今回はソライツ的に一番身近な施設関連の技術職(技師)について書いてみます。なお、ここで言う『施設』とは大型実験施設を指します。異なったタイプの技術職については(知り合いなどに話を聞いて)別の機会にまとめてみたいと思います。

施設関連の技術職は機関研究職のミッションが異なるもの、と言えます。機関研究職は組織の方針に従って研究を行いますが、技術職はその専門技術により施設の存在価値を高めたり、パフォーマンスを引き上げたりするのが主な業務です。そのため、当該分野の研究経験や知識を活かすことのできる技術者としての能力が求められます。

海外の施設では研究職、技術職と役割がハッキリ分かれている事が多いようですが、日本の施設では技術職というポスト(大学の技師とはちょっと違う気がする)自体があまり存在せず、極めて限定的です。ソライツが知る限り、日本の施設では、研究職(任期付き含む)と日常保守スタッフの組み合わせで、研究・開発から日常保守までを行うことが多く、結果として、実験装置の高度化は研究職が行っているような施設が多いようです。

そのようにポスト数が少ない上に、専門技術のマッチングがあるので、採用はタイミング次第で決まってしまうようなものだと思います。一方、「技師」という肩書きが研究者からは敬遠されるようで、競争率は非常に低い印象(数倍程度)です。なお、応募要件が「修士以上」という場合もありますが、実際には数年の研究経験が求められるので、デキでもない限り修士新卒では厳しいでしょう。

最後に待遇ですが、同一組織の研究職と同じような水準だと思われます。研究職手当、技術職手当が異なり、差が出るとしたらその部分でしょうか(もちろん学位も)。ともかく、現場では技術者が常に不足しているので、来てみませんか?(ポストが増えることが先ですが…)
さらに、技術者は潰しが利くので次の転職もしやすいですよ(たぶん)。

そんなポストで生きてます。

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