2013年09月21日

任期付き、はじめてみる?(入門編)

アカデミックの歩き方 特別編〜修士・イン・アカデミア(2)

修士・イン・アカデミア(2)どーも、空いつかです。
ようやく涼しくなってきたので(自宅の)デスクに向かう時間が増えました。暑さ寒さも彼岸まで、ですね(^^)。

さて、今回は「修士でアカデミックに入るとき」について考えてみます。
ここでのアカデミックとは、ポスドクレベルの仕事に携わることのできるポジションを指します。前回、「修士の研究職という職位が存在する場合」と書きましたが、ソライツの経験ではそのようなポストが存在するのは、主にプロジェクト研究になるようです。

プロジェクト研究は短期間(3-5年程度)で成果を求められるという性質上、採用に関して現場で
必要と判断されれば、修士でも研究職相当で採用される可能性があります。この辺りは正規職員とは異なり、ある程度はプロジェクト責任者の裁量みたいです(これは現在でも変わらないと思います)。なお、国公立の大学や研究機関の正規職員(任期付きでも定年制でも)の場合、制度的に修士では研究職(という肩書き)に就けないことが多いようですし、その他の研究ポジション獲得において修士はアカデミックでは圧倒的に不利なので、下手をすると袋小路。そのため、「どーしても行ってみたい」とか「失うモノは何も無い」という位の覚悟はしておきたいですね(汗)。

給料は制度にもよりますが通常は博士よりも5-10%程度低くなります(ポジションで差が付いたり、研究員手当や年齢で差が付いたりします)が、20代という年齢で考えると比較的高めなので
若いうちならあまり気にならないでしょう。ソライツは修士卒、社会人4年目から某超大型プロジェクト(わかる人はわかる?)に雇われており、波瀾万丈で忘れられない(色々な意味で)刺激的な日々でした。アカデミックな内情を知る貴重な経験ができたと思っています。ちなみに「Dear my friends in Hokkaido」の仲間はこの時のチームメンバーです。

それなりに成果を出していけばその分野内で少しずつ足場が固まってくるという点では博士と変わらないので、努力と運(重要!)次第で生き延びることは可能です。ただ、学位が無いのは圧倒的に不利なので、早いうちに実績を積み学位取得を目指したいところです。

任期付き+学歴による圧倒的不利な状況、やはりいつでもセツジツなのでした。

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