どーも、空いつかです。
北の山のほうをドライブしてたら、きれいに咲いた桜と鯉のぼりを見ることができました。北の方は時期的にそうなるんですね。いい感じでした(^^)。
さて、今回も前回に引き続き論文博士についてです。
いきなりですが「論文博士は廃止の方向」に関しての中教審の資料にたどり着いたので示します。廃止の方向とは聞いていましたが、ちゃんと資料があったんですね。というわけで、今後も論文博士の授与が減る傾向は変わらないのでしょう…で本題に入ります(今回はちょっと長めです)。
「論文博士って(レベル的に)どうなの?」と言われたり、上記のように廃止の方向でもある制度ですが、論文博士取得の実際を書いてみようと思います。ソライツはその論文博士で学位を取得しています(しかもつい最近)。某国立大の工学研究科(専攻はヒミツ)で、出身研究室の教授(ソライツが学生時代には助手で指導教官でした)に世話していただきました。以降、あくまでソライツの専攻に限ってという前提でお読み下さい。
論文博士はオトナな話もあるようなので、基準は明文化されていませんでしたが、通例として原則筆頭著者の英文論文6報で学位論文を作成する、というものでした。ただし、実績がその6報しかないというのでは多分ダメなのだと思います(この辺りの基準はよくわからない)。
ソライツの分野の若手では1〜2年間で筆頭1報+その他1報ぐらい出せれば悪くないかなという感じなので、10年近く研究をやっていればそれなりに論文数はたまってましたが、任期付きでふらふらしていると、「ストーリーとしてまとめることが難しい」という落とし穴がありました。
分野が一緒でも、テーマがあまりに違うと一つの学位論文に落とし込むのが難しくなってしまいます。ソライツの場合は若干のこじつけをしたものの、何とか筋が通ったストーリーに何とかまとめました(使った論文は筆頭5報+セカンド1報)。その他は実績としてリストを提出しました(数は恥ずかしいからヒミツ)。そのあいまいな基準を満たすことから論文博士の学位取得が始まります。
ソライツの専攻では「公聴会を開く許可(教授会)→予備審査(主査+副査)→公聴会→論文提出」という流れでした。こうすればよい、という指針があるわけではなく、「いかにして教授陣を納得させることができるか」だと思います。これは[主査である教授の力]+[本人の実績とその構成]で決まるので、オトナな話、主査である教授の力が絶大であればごり押しで通ることもあるようです(まあそれは仕方がないのでしょうね…)。
とまあ、そのような流れで論文博士にたどり着きました。当然ですが、正直、大変でした(汗)。ソライツの場合は学位論文作成が一番大変でしたが、もう一つの山である公聴会はこれまでの実戦経験もあり、フレッシュな課程博士よりはふてぶてしくディフェンスできたと思います(^^;。ちなみに、(当たり前と言えば当たり前ですが)学位記の文面は課程博士とは異なっているんですよ(^^)。
論文博士の制度がいつまで継続されるかわかりませんが、考えている方はまずは指導教官に相談です!
2013年04月17日
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