2014年11月24日

アカデミア、春夏秋冬。

視察は現実を見て

視察は現実を見てどーも、空いつかです。
年の瀬も近づき、公的機関に所属している身としてはそろそろ年度末シフトな今日この頃ですが、みなさんお元気でしょうか。

年度末と言えば、組織によってはそろそろ関連省庁からの「視察」が増えてくるところもあると思います。他の所はどうだかわかりませんが、ソライツが渡って来たような実験施設では、それなりの「見どころ」があるためか、そういった見学の方をよく見かけます。大型実験施設はちょっと日常から離れた雰囲気なので見応えもあるのでしょう。

視察を受け入れる側は、おそらく施設の中で最新のものであったり、いかにも立派な研究をしてます!的な場所に案内するのだと思いますが、ちょっと待って下さい。現場の人間からするとちょっとぐらいは「現実」を見ていただきたいな、と思うことがあります。「あんまりごちゃごちゃしたところは見せたくない」、「見苦しいところは見せたくない」という気持ちはわかるのですが、予算等に権限がある監督庁などにあえて、現実を見ていただいてもいいのではないでしょうか。

「こんなにひどいので予算下さい!」というわけではありませんが、やはり現実というものも少しは見て貰った方がいいのでは無いかと思います。かつて、環境変化にデリケートな試料を扱う研究室なのに、夏の日中は30℃を切ることが無く、冬はちょっと遅くまで仕事をしていたら寒過ぎて指が動かないというような(プレハブ)環境にいたことがある身としては、そういう所もあるということを見て欲しいなと思ったり。

まあそんなところをわざわざ視察してもつまらないでしょうが(汗)、そういう点も含めて知って欲しいなと思うわけです。これは偉い人の視察に対してだけではなく、研究を志す若い人にも「色々な環境があるんだよ」という現実を知って貰ってもいいのかもと思ったり(涙)。今のソライツは、転籍と共に移動したので、夏は氷嚢なしで仕事ができて、冬に熱いお茶ばかり飲んでトイレが近くなったりしない環境になりました。まともな建物ってすばらしいですね!

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posted by 空いつか at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | アカデミア、春夏秋冬。
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